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哲学は、謎解きである。哲学の重い扉を開けると、そこに見えてきたものは?

 ドイツの現代哲学者ヤスパースは、「人間が、実存的に生きるならば、世界のいたるところに秘められている『包括者の暗号』(神の暗号)を読み取ることができる。」と言っている。


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      哲学者ヤスパース

 なるほど『包括者の暗号』とは、よく言ったもので、ヤスパースは、『哲学とは、包括者の暗号の謎解きである。』と見ていたのでっているあろうか?もしそうであるならば『世界は、まさにミステリーに満ちたものである』なのかも知れない。


 プラトンによると 「そもそも『哲学』というのは、古代ギリシャ人にとっては、『フィロソフィー』(知を愛する)ことであり、その知とは『アレーテイア』(真理)を探究することなのである」


 「 『アレーテイア』(真理)とは、『忘却のおおいを取り去ったもの』という意味で、地上世界にある『魂』(プシュケー)が、忘却していた『イデアの世界』(霊界)を想起(アナムネシス)することである。『国家論』の中の『洞窟の比喩』は、まさしくそのことを譬えているわけである。


 「このように『哲学』とは、『アレーテイア』(真理)を求める〈エロス〉(愛・憧れ)であり、またその求めた『アレーテイア』(真理)を人々に与える愛の行為〈アガペー〉のことなのである」


 「哲学者が、真に知を愛するならば、この『イデアの世界』(霊界)を想起しなければならず、それに〈エロス〉(愛・憧れ)を感じなければならないはずである。そして、この『イデアの世界』にある『真理』を、人々に翻訳して伝えなければ、『真のフィロソフォス』(哲学者)とは言えないのである」


 「しかるに現代の哲学思想は、『イデアという』霊界思想がプラトン哲学の本質だった』ということを見抜けずに、霊的な考えから大きく外れてしまい記号哲学や数理哲学のように、いたずらに抽象的で難解なものとなって、ついにはクノッソスの地下迷宮へと入ってしまったようである」


 「このようなものに陥ってしまっては、『哲学』は、『人間の本質とは何か?人間は何のために生きなければならないのか?人生の目的は何なのか?』という根本問題に明確に答えることができず、また現代人たちの魂を救うこともできないであろう。魂の存在を抜きにしては、人生の根本的な解答を得ることができないのである」


 「近年、哲学者ニーチェの『神は死んだ』と言うようなバカげた『無神論』やマルクスの『唯物論』思想が起きたが、これらの『無神論』や『唯物論』思想では『人間存在と世界存在』の意義を絶対に解くことができず、人間を救うこともできないのである」


 「こうした『神は死んだ』という『ニーチェの思想』を是とした場合に、人類に、どのような不幸がもたらされるかについては、その後、ドイツに、ナチズムが台頭して、ユダヤ人を迫害し、世界大戦を起こして多くの尊い命が葬り去られたという人類の暗黒の歴史が示している通りなのである。
 「現代思想」は、『実存主義』を語りながらも、それによって人間の盲目的で不安な生存の状況を打破するような答えを出し得たわけではないし、それどころか現代人は、『功利主義』や『プラグマティズム』のような、この世の実利性という価値ばかりを追求するあまりに、本来の『イデアの世界』(霊界)を、いつしか忘れ去ってしまい、その存在すらも否定するようになってしまった。


 また『人間は、死んだら、それで終わりである。』というような『唯物論』に染まった思想によって、現代人の精神が、著しく狭まれて、人間としてあるべき姿や気概を失いつつあり、いまや深刻な心の問題や、多くの困難な社会問題を抱え込んでしまっている状況になっているのである。


 さらにダーウィンの『人間は、サルから進化したものだ。』とする、まったく愚にもつかない『進化論』を信じるあまりに、人類の長い歴史において、あれほどまでに敬虔であった『仏や神への信仰心』が希薄となり、替わりに人間の精神が、とどまることなく傲慢となり、かつ卑しいものに落ちぶれてきてしまった。


 このマルクスやダーウィンやニーチェの『唯物論』や『無神論』が、現代世界に、あまりにも蔓延してきたために、『キリスト教による倫理』や『カントの道徳哲学』などの抑制が効かなくなり、家庭や教育の現場が崩壊して、社会犯罪が頻発して起こるような深刻な文明の病理現象が起きているのである。


 こうした人類が現代のかかえる未曾有の精神的危機を乗り越えられるかどうかは、まさに「これからの二十一世紀に生きる人間が、『本当の人間を知り、本当の世界を知る』という『真の哲学』を手中にすることができるかどうか?」にかかっているのである。


 「現代に、プラトンやヘーゲルを超えるような『真の哲学』が現れてくるか、どうか?」ということが、人類の未来を切り拓いていく重要なカギとなってくる。その意味では人類は、いま重大な試練にさらされているのである。


 「これまで眺めてきたヨーロッパの哲学は、もはや過去の遺物にしか過ぎない。残念ながらガラクタの山で、これからの人類の未来社会には、あまり役には立たないのである。それに変わって二十一世紀には、『プラトン哲学』や『ヘーゲル哲学』をも超えた、来るべき世界文明の核となる新たな『永遠の哲学』が、その姿を現してくることになるであろう。それは時とともに誰もが認めざるを得ないように、はっきりとした形で現れてくるであろう」 

 「では、その新たな『永遠の哲学』は、いったいどこから興ってくるのであろうか?」


 「日本の哲学者である西田幾多郎が、『絶対矛盾的自己同一』という哲学論理を唱えているが、これを『場の弁証法』として促えるならば、『正』の西洋文明と、『反』の東洋文明の『絶対矛盾』から、『合』の西洋文明と東洋文明を統合して『自己同一』化された文明が、日本から発祥してくるであろう」


 「これまでの人類の歴史というのは、『見えざる〈神〉の大いなる世界計画』のもとに、それぞれの時代と地域において説かれた宗教や哲学思想によって、人々が魂の学習を積み重ねてきたのである。それがヘーゲルの言う『人類の歴史は、〈絶対精神〉によって導かれてきた』という真の意味である。すなわち神は死んでなどいないのである。現在も神は生きているのである」


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