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映画「世界から希望が消えたなら。」に出てきたトルストイの「復活」について

 主人公の御祖真(みおやまこと)が、心臓病で倒れた瞬間にポロリと地に投げ出されたのが、トルストイの不朽の名作「復活」であった。

 映画「世界から希望が消えたなら。」の象徴的なシーンであるが、「なぜ、このタイミングで、トルストイの『復活』が出てきたのか?」

医師から死を宣告された主人公の死からの「復活」と重なって、これも意味あるシーンである。

 この「復活」は、トルストイの晩年の大作で、当時、実際にあった社会事件に触発されて、トルストイ自身の過去の行状に対する悔恨の情を織り交ぜながら書いたとされる作品である。               leontolstoi[1]

 しかし、この「復活」を書いたことで、トルストイは、ロシア正教から破門されてしまうのである。

その破門の理由は、「トルストイが、聖書を勝手に解釈したり、ロシア正教を冒どくした」と言う罪である。

さて作品のあらすじは、主人公のネフリュドフ公爵が、殺人事件の陪審員として出廷したところ、被告の一人である若い女性を見て驚く。

何と彼女は、かつてネフリュドフが、若かった頃に、叔父夫婦の別荘で、軽はずみな言動で、弄んで、別れた際に100ルーブルを渡した女中カチューシャだった。

カチューシャは、その後ネフリュードフの子供を産んで、娼婦に身を落として、ついに殺人事件にかかわってしまったのである。

カチューシャが、殺意を持ってなかったことが証明されて、本来ならば軽い刑罰で済むはずだったが、法律の手違いでシベリアへの流刑が宣告されてしまう。

ネフリュードフは、ここで初めて自分の犯した罪の深さに目覚めて、カチューシャの恩赦を求めて奔走し、ついには彼女とともに旅して、彼女の更生に人生をささげる決意をするというストーリーである。

この「復活」の発表の10年後には、ロシアとアメリカで映画化された。

日本でも翌年に、日活の前身の一社である吉沢商店から、短編のサイレント映画として上映された。

日本では、早くからトルストイは、博愛主義の作家として受け入れられたが、作品の宗教的、社会的な芸術面よりも、悲恋物語として受け入れられた面が強いようだ。

「カチューシャの唄」が、松井須磨子によって歌われて、当時広く知られた。

 トルストイは、「復活」の印税を、当時、弾圧を受けていたドゥホボル教徒のカナダ移住のために献金したのである。

 大川隆法総裁の「トルストイの霊言」では、文豪トルストイが、イエスの分身としてロシアを救うために生まれていたことが判明した。

 「光あるうちに、光のうちを歩め」は、「聖書」に書かれてあるロシアの偉大なる魂トルストイの代表的な言葉である。

 映画「世界から希望が消えたなら。」で、「世界の希望」である「救世主」を感じていただけたならば幸いである。完

 

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