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習近平主席の「中国の特色ある社会主義」とは、ジョージ・オーウエルの「1984年」の実現なのか?

2018年5月からのトランプ政権が、仕掛けた米中貿易戦争のダメージで、これまでアメリカとの貿易黒字に頼って経済成長を続けていた中国経済が、大不況に陥りガタガタになってしまった。

その原因のすべては、習近平主席の驕りと強硬姿勢で、トランプ政権を甘く見くびりすぎたからである。

2017年4月、習近平主席が訪米したときにトランプ大統領が、わざわざフロリダの別荘に招待して最大限のもてなしをして、「対中貿易赤字を是正してくれるよう」に頼んで、「100日間計画」を策定したにもかかわらず、ほとんど何もしなかった。

これまでアメリカは、鄧小平が「改革・開放」をして、資本主義経済を取り入れた中国の経済成長を「関与政策」でもって支援してきた。

それは「中国の中産階級が豊かになれば、民主化するだろう」という期待があったからである。

それがそうならずに、2018年3月に開かれた全国人民代表大会で「憲法改正」をして、習近平主席が、終身独裁となって、アメリカに覇権主義を挑発してきたので、完全に裏切られたかたちとなった。習近平[1]

このことに「パンダ・ハガー」と呼ばれたアメリカの親中派たちが、一斉に反発し始めたのである。

キッシンジャーと共に「パンダ・ハガー」として有名な、元ゴールドマンサックスのCEOで、ブッシュ政権末期の財務長官であったポールソンなどは、「習近平政権の経済政策には、ガッカリした」という。そして「米中関係は、長い冬に入ってしまった」と、アメリカのビジネス界を代弁して不満を表明した。

さらに中国が、不公正な貿易慣行を一向に改めようとしないので、アメリカ議会の超党派が結束して中国制裁を強化してきたのである。

本気になったアメリカと貿易戦争しても勝ち目はない」ということを、習近平主席は、もっと早く知るべきだった

習近平主席はトランプ政権の「アメリカに刃向かう中国の覇権主義を絶対に許さないという政策を完全に見誤ってしまったのである。

これまで中国経済は過剰投資し、過剰生産をして、対米輸出で経済発展を遂げてきたのであるが、アメリカを完全に怒らせてしまい、関税政策によって急激な経済の減速をきたしてしまった。

いわゆる「ツキジデスの罠」に陥ってしまったのである。

その結果、500万件以上の企業の倒産件数と、1000万人以上の、おびただしい数の失業者が、国内にあふれてしまった。

民間に貸し付けるP2Pと言われるインターネットバンキングやシャドーバンキングなどの金融関係も破綻ラッシュが続いて、負債者が山のように増えている。

これらの被害者にとっては、「チャイナ・バブル崩壊」は、すでに起きていることである。

中国共産党の指導する経済が、これほど悪化したことで、金融ブレーンが、「中国のGDPは、1・67パーセントである」、「中国発の金融恐慌は、必ず起こる」とまで断言している。

これ以上の「バブル崩壊」を拡大させないためにも、10月の米中閣僚級貿易協議で、中国側は、劉鶴副首相が、トランプ大統領に習近平主席の親書を渡して、500万トンの穀物を購入すると約束した。

そのために関税が10%から25%に引き上げることが延期されたので、ひとまず収まったかに見える。

しかし香港デモによる人権問題が収まってはいないので、香港の金融機能が、著しく低下している。

現在、1年8か月ぶりに4中総会が開かれているが、漏れ伝わってくるのは、どうやら経済政策よりも、政治重視で、統治システムの強化が図られるようである。

過日のペンス副大統領演説にあったような「世界でも類例のない監視社会」が創られていくことが、「中国の特色ある社会主義建設」と言うのであろうか?

筆者は、思わずイギリスの作家ジョージ・オーウェルの『1984年』を思い出してしまった。全体主義国家によって統治される近未来世界を描いた小説である。

その35年後に現実に現れたのが、ハイテク専制国家であるチャイナ・モンスターであり、「ビッグブラザー」と言われる習近平主席ではないだろうか?完

 


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