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現代の「点と線」6年目を迎える未解決の「王将社長殺人事件」ミステリー③

 では「王将社長射殺事件」の、さらなる核心に入っていこう。

 王将の創業者である加藤朝雄氏は、1924年に福岡県飯塚市の貧困集落に生まれている。飯塚市は、元筑豊炭坑と呼ばれて、五木寛之の『青春の門』の舞台となった田川市の隣りである。

 また同じく「解放のドン」と言われた上杉佐一郎「部落解放同盟」元中央執行委員長も、1919年に現在の小郡市二夕の被差別部落に生まれている。

 ともに福岡県の被差別部落の出身であったことから加藤朝雄氏と上杉佐一郎氏は、古くから昵懇であったという。

 その交友関係が、いつ頃から始まったのか分からないが、今回の「王将社長射殺事件」の遠因は、間違いなく、この2人のルーツから始まっているのである。

 加藤朝雄氏が京都にやって来る前に、どこで何をしていたかは、ほとんど不明だ。

 ただ若い頃、中華料理にも新米ながら携わっていて「中華鍋を誰にも負けないぐらいにピカピカには磨き上げたこと」を自慢していたことがある。

 また二十歳前後の時は、軍隊で満州にいたらしい。京都に来てからは薪炭・氷業者を始めて、個人的な金融業にも関わっていたという。

 それを元手にして加藤朝雄氏は、43歳で中華料理店を四条大宮で開いた。「王将」というおよそ中華料理店には似つかわしくない店名を付けたのは「日本一」になりたいと思いがあったからであろう。asao2[1] 

    王将創業者、加藤朝雄社長

 その創業の頃の話を加藤社長から直接聞いたことがあるが、「最初、客は、さっぱり来なかったという。中華の料理人を3人ほど雇ったが、オーナーとして、あまりにも、こうるさかったので、最初の給料を払った時点で、料理人が全員辞めてしまった」という。これを「総上がり」というのだそうだ。

「仕方がないので翌日から中華料理店なのに関東煮(おでん)をやっていた」という「王将」創業時の隠れた笑い話をしてくれた。

 「王将」といえば、餃子の無料試食券で有名であるが、最初は通行人に配ってもゴミ箱に直行だったという。

 長男が現在の龍谷大付属平安高校に通っていた頃だったので、クラブ活動の部員に配ったところ、彼らはクラブの練習で腹を空かせていたので、四条大宮店に食べにきてくれた。

それからクラブ活動の学生にターゲットを絞って無料試食券を配って店に食べに来てもらい、他の客が、それにつられるような形で来店してくれて、「王将」の軌道が乗り始めたそうである。

これが「損をして元を取れ」という王将の商法である。

 こうして「王将」の駒がドンドン進み始めてから加藤社長は、表看板は中華料理店を経営しながらも裏では「部落解放同盟」を支援するスポンサーとなっていたようである。

 このことは従業員であった筆者も全く気づかなかったことである。

 加藤朝雄社長は、一代で王将の基礎を築いた超ウルトラ・ワンマン社長であり、従業員に会うと、よく「お前、今、銭、何ぼ持っとるんか?」と聞くのが口癖で、「世の中、銭を持っとるんが、偉いんじゃ。人は、人に頭を下げとるように見えるが、銭に頭を下げとるんじゃ。銭を持っとらん奴は、相手にされんのじゃ」と、筆者にも銭哲学を教えてくれたことを今でも覚えている。

 聞くところによると、加藤社長の出生があまりにも貧しかったので、銭の価値を身に染みて分かっていて、「この世は銭だ」と言いまわっていたのだろう。

加藤社長には、一度だけ普通のサラリーマンでは高くて行かれないような祇園の高級寿司店とクラブに呑みにつれていってもらったことがある。

いきなり寿司店の店長が出てきて「加藤社長、今日は長靴はいてないですね」と言ったのには驚いた。

普段は白い長靴を履いて高級寿司店に通っていたらしいのである。

 在京の闇社会に詳しい不動産ブローカーの某筋の情報によると、「王将のバックは、何といっても上杉佐一郎さんでしたよ。

          kumisaka[1] 

 最盛期の上杉委員長の力は絶大なもので、王将が全国展開に乗り出す際に、300億円ともいわれる原資をメガ・バンクから上杉さんが引っ張ってきたそうです。もちろんメガ・バンクからと言っても地元京都の金融機関を通じて迂回融資されたと思いますよ」と証言している。

 筆者が「王将」に就職した時が、まさにその時期で、大卒の店長候補として採用されて、第1号店の四条大宮店を皮切りに各店をまわって「王将地獄」と呼ばれるような厳しい現場研修を受けていた。

 その融資された潤沢な資金をもとに、一年後の1978年12月に、まず東京の新宿に店舗進出した。責任者は長男の潔氏で、筆者は歌舞伎町店の店長を任された。

続いて1979年7月には名古屋に進出し、さらには1980年11月に加藤朝雄社長の出身地である福岡にも進出して、この三方面において猛烈な店舗展開がなされていったのである。続く

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