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古代史最大のミステリー⑦、「邪馬台国の東遷」と「神武東征」は、同じ時期であった

 現在「『邪馬台国』が何処にあったのか?」ということで、一番活発に論陣を張られているのは、おそらく「邪馬台国の会」を主宰されている安本美典氏(よしのり)であろう。

 安本氏の「計量比較言語学」や「数理文献学」といった科学的合理的な古代史研究は敬服に値するものがある。

 この安本美典氏が主張している「邪馬台国・北九州説」や「邪馬台国・東遷説」には筆者も、ほぼ大筋で同意できるのである。

 また安本氏の言う「北九州での鉄器の使用や副葬品などにみられる弥生文化と畿内の初期古墳文化との連続性から、約3世紀の後半から4世紀にかけての『記紀』に記されている『神武東征』に対応している」

初代神武天皇像   150221x1[1]

『神武天皇の実在性と東征』も歴史的事実を基にしているはずであるし、『欠史八代』の天皇など架空とされた天皇も実在するであろう。『卑弥呼』の『邪馬台国』は、その前の神話の時代に入る。日本神話は、実際の歴史上の出来事が伝承として伝わったものである」という説は、筆者も安本美典氏と全く同じ意見である。

 ただ筆者と違うのは、『卑弥呼の霊言』にもあるように、「『卑弥呼』は、『天照大神』ではなく別人物であったこと。

また『邪馬台国』は、『高天原』ではないし、その『邪馬台国』が所在した処は『甘木・朝倉』ではない」ということである。

  この「甘木・朝倉地方」を中心とした北九州と畿内の地名の類似があまりにも多いので、「邪馬台国は、甘木・朝倉地方にあった」という安本美典氏の説は、とても魅力的であり、説得性があるのであるが、筆者の説は、安本美典氏の説とは真逆で、「畿内の地名が、甘木・朝倉地方に遷された」と推定するのである。

では「その遷された時期とは、いったい何頃なのか?

それは527年に起こった「筑紫国造磐井の乱後であろう」と思う。

 近畿の大和朝廷は、第25代武烈天皇の後継者がなく、いったん断絶するのであるが、応神天皇の5代目の子孫に当たる男大迹王(オトドの王)を越前から見つけ出して、第26代継体天皇として天皇を継承させたのである。  第26代継体天皇像

   photo_6[1]

 しかしこの間隙を縫って、大和政権に不満を持つ北九州の筑紫国造磐井が反乱を起こしたのである。

 反乱を起こした理由は、新羅に唆されたのと、かつて、この北九州の地が、大和朝廷の原型であった『邪馬台国』に近かったことへの筑紫国造磐井のプライドからであろう。

 この「磐井の乱討伐」の出陣にあたって、継体天皇は、総大将に指名した物部あら鹿火に、「大将は、民の生殺を掌握している。国の存亡はここにある。務めよ。謹んで天罰を行え。長門より東は自分が取るので、筑紫より西は汝が取れ。賞罰なども勝手にしてよい」と、全権を任したことが『日本書記』に記されている。

 両軍が交戦すること1年3か月にも及んだ「磐井の反乱」は、528年11月11日の筑紫の御井郡(久留米市)での決戦で、物部あら鹿火率いる大和朝廷軍側が磐井の反乱軍に勝利して、乱を鎮圧したのである。

 戦後、継体天皇は、約束通り筑紫一帯を物部あら鹿火ならびに物部一族に与えたのである。物部あら鹿火の弟の阿遅古連も筑前宗像の統治を任されている。

 こうして物部一族が、筑紫一帯を統治して、大和朝廷の支配権が確立したことを示す意味で、畿内の地名を付けていったと考えられるのである。

 それで「甘木・朝倉」地方には畿内と同じような地名が多く残ったというわけである。

 築後には高良大社をはじめとする物部氏にかかわる神社が多いのは、この地を物部氏が長らく治めていた証拠でもある。

 また安本美典氏が言うように、「卑弥呼」は「天照大神」と同一人物ではない。

 『卑弥呼の霊言』にもあるとおり、「卑弥呼」の「邪馬台国」よりも前に宮崎県の北部にある「高千穂国」を治めていた女王が「天照大神」である。

この「天照大神」より6代目の子孫が「カムヤマトイワレヒコノ命」と言われた後の「神武天皇」である。

卑弥呼は、天照大神と神武天皇の間の時代に生きていた、「邪馬台国」の女王である。

 その「邪馬台国」は、「高天原」ではない。本居宣長が『古事記伝』に「高天原が、地上にあったという説は、全て古典に、そむいた私ごとである」と、「高天原地上説」を一蹴したように、本当の高天原とは、八百万の神々の住まわれる「天上の世界」のことである。

日本の『古事記』などの神話は、「伊邪那岐・伊邪那美の天沼矛で日本の国造り」や「黄泉の国」や「ニニギ命による天孫降臨」などにあるように、「天上の世界」と「地上の世界」との関係で書かれているからである。続く

 

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