FC2ブログ

記事一覧

 中国人民解放軍の、香港軍事介入は、はたしてあるのか?

香港の英字新聞「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」が、「中国人民解放軍19万人が、香港に近い広東省湛江市の軍事基地に集結した」と報じた。

 この湛江市に「19万人もの中国人民解放軍の部隊が集結している目的は、10月1日の新中国建国70周年記念日に行われる軍事パレードの訓練である」と言われている。

 「しかし、そうだろうか?」

 これまで軍事パレードの訓練は、北京近郊の軍事基地か、内モンゴル自治区の演習用基地であることが多く、北京から2000キロも離れた広東省で行われているのは極めて異例である。

 トランプ政権の高官が、「中国人民解放軍部隊が、香港に近い広東省に集結している目的は、はっきりせず、ホワイトハウスは、その動きを注視している」と、けん制した。

7月31日、香港駐留人民解放軍トップの陳道祥少将が、「香港駐留軍は、香港内の暴力的な衝突を許せない。いざとなれば中国の主権を守る用意がある」と発言して、香港の抗議行動に介入する意志を表明した。

香港の大規模デモは、すでに8週間目を超えたが、一向に衰える気配もない。

若者たちを中心とするデモ隊は、「光復香港 時代革命」、すなわち「自由な香港を実現することが、我々が生きる時代をよくする革命だ」というスローガンで戦っている。

しかし彼らの抗議活動は、香港行政庁の占拠や主要幹線道路や地下鉄や空港の封鎖など、次第に過激化している。

香港政府は、と言えば、デモ隊の要求や中国共産党による抑圧政策に対する不満を知りながら、隠れ逃げ回っている状態だ。

それに香港警察は、催涙弾を打ったりして取り締まりをしているが、もはや機能不全に陥っている。

このまま事態が収拾しなければ、人民解放軍が介入する可能性は十分にある。実際、人民解放軍が、装甲車とともに続々と深センに入っている模様である。

                              images[3]

習近平指導部は、香港で起こっている大規模デモ事件を、「暴動」、「暴乱」として厳しく非難し、「香港の安全や法治を踏みにじっている」と、警告している。

しかし、なぜ、これほどの香港の大規模デモ事件が発生しているのかについて、反省しようとしてはいない。

そして中国本土では、香港のデモの様子が流出しないように強い報道統制が敷かれている。

 「人民解放軍が、香港に介入するのか?」

 もし介入した場合は、習近平指導部にとっても、「天安門事件」のような暗黒の歴史を残すことになるだろうことは間違いないであろう。

 この流血の「天安門事件」が、再び香港で発生することを、習近平指導部は、最も恐れているのである。

 なぜならば、もし香港で、「第2の天安門事件」が発生するならば、それこそ世界中のマスメディアが注目していて、アメリカのトランプ政権からは、香港に対する優遇措置が撤回されて、金融都市としての繁栄が失われることになるからである。

さらに香港で起きた革命の波が、中国本土まで及んで、中国共産党の内外の反対勢力が動き出して、習近平指導部の統治能力や求心力が失われて、国家が転覆してしまう恐れすらあるからである。

 現在、習指導部と長老たちが、一堂に会した北戴河会議が行われているが、対米貿易問題とともに、香港の大規模デモの収拾について、長老たちから習指導部に対する不満が噴き出している可能性がある。

習近平指導部としては、ジレンマのある大問題であるが、戒厳令が敷かれて人民解放軍が、香港に軍事介入する可能性は、まったくゼロであると、否定することはできない。

緊張はの極限に高まって、世界が注視する中で、「香港の自由を取るか?抑圧を取るか?」の激しいせめぎあいが行われて、ギリギリの歴史的判断が下されることになるだろう。完

スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

安田一悟

Author:安田一悟
FC2ブログへようこそ!

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
政治・経済
296位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
79位
アクセスランキングを見る>>

来場者数