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一触即発のアメリカのイラン攻撃、しかし

 6月20日、トランプ大統領は、イランによるアメリカのドローン撃墜について、「イランは大きな過ちを犯した」と非難したうえに、今後の対応について「今に分かる」とツイッターした。

ドローン撃墜の報復として、トランプ大統領は、イランのレーダーやミサイル発射施設などを標的に対する攻撃を承認したが、同日夜になって撤回した。それも開始10分前であったそうな。

「将官クラスなど誰かが間違いを犯したものだろう。幸いにも無人機だったが(有人機なら対応に)大きな違いがあっただろう」と述べた。

今回はイラン攻撃は回避されたが、今月の27日にイランの低濃縮ウランの保有量が、核合意で定められた上限を超えるので、イラン攻撃の国際社会の理解が得られるものとして限定攻撃はありうるかもしれない。

昨年トランプ政権は、オバマ政権下で結ばれた「イラン核合意」を、不十分であるとして離脱した。イランの非核化を徹底させる構えで、新しい合意を作る交渉の席にイランを着かせるために最大限の経済制裁をかけている。

5月には日本など8か国の地域に認めていたイランの原油を禁輸させて、大幅に制裁を強化した。

これによってイランの原油の輸出は、半減以下となってイラン経済は急激に悪化している。

この経済制裁で、ひっ迫したイランは、「ホルムズ海峡を封鎖すれば、原油の供給量が不安定になる」という危機感が国際社会に広がって、アメリカに緊張緩和を求める声が強まってくるだろうと想定して、挑発行為を繰り返しているのである。

もしそのように「ホルムズ海峡封鎖」で原油価格が高騰して、かつイランの攻撃でイスラエル人やアメリカ人の犠牲が出れば、アメリカ軍は、イラン国内の核施設などを空爆することもあるだろう。

「なぜ中東問題は、これほど揉めるのであろうか?」日本人には理解しがたいものがあるが、やはりこれには宗教問題が絡んでいるからである。

ユダヤ教・キリスト教・イスラム教は、実は兄弟宗教である。それがどうして仲が悪いのかということであるが、ルーツのところで誤解が生じているからである。

ユダヤ教は、『旧約聖書』の中には、選民的排他的な裁きの「ヤハウェという神」が存在するが、もう一人の寛容と愛の神である「エロ―ヒムという神」も存在している。

キリスト教は、『新約聖書』の中に、イエスの上位の神として「父なる神」が存在しているが、これはグノーシス派が言う通り、「愛の神エロ―ヒム」である。

しかし初期キリスト教会が、『旧約聖書』も聖典として取り入れたので、「父なる神」が、「ヤハウェ」にすり替わってしまったのである。

イスラム教の「アッラーの神」も、じつは「エロ―ヒム」と同じ存在であることが判明している。

このようにユダヤ教・キリスト教・イスラム教に共通する神は、「愛の神エロ―ヒム」である。

したがって神は同じ「エロ―ヒム」なのであるが、この神認識を本当に理解していないために、「我以外に神なし」と言ったり、「わが宗教こそ正しいが、他の宗教は間違っている」ということで、宗教的な戦いが起きているのである。

であるので、アメリカとイスラエル対イランの戦いは、一神教同士の戦いで、神とサタンの戦いではない。

したがって核戦争によって「ハルマゲドン」(最終戦争)を起こすべきものではない。

最大限の努力によってアメリカとイランの戦争を回避すべきである。

もし戦争が起これば、イラン・シリア・ロシア・中国・北朝鮮などが結束してしまい、かつての東西冷戦のように、なってしまいかねないことを危惧するものである。完

 

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