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新時代の世界潮流は、「グローバリズム」から、「反グローバリズム」へ潮目が変わってきた

 トランプ大統領が、イギリスを訪問している。6月5日に、ポーツマスで行われる「ノルマンディー上陸作戦75周年記念式典」に参加するためである。

6月4日、メイ首相と会談し、EU離脱に合わせた自由貿易協定の必要性を訴えた。またファーウェイへの対応の合意に向けて協議することができた。r[1]

トランプ大統領は「EU離脱は、イギリスにとって良いことだと信じている。自由貿易協定は、素晴らしい将来性がある」と主張した。

 またトランプ氏は、アメリカ大使公邸で、「離脱党」の党首ファラージ氏と非公式の会談をした。

 ファラージ氏は、「よい会談だった。トランプ氏は、本当に離脱を信じてくれている」とツイッターした。

そして「合意があってもなくても10月末に離脱する」とする次期首相候補のボリス・ジョンソン氏とも電話会談した。

 先に行われたEUの議会選挙では、イギリスの懐疑派であるファラージ党首が率いる「離脱党」が首位となった。

 フランスでは、マリーヌ・ルペン党首率いる「国民連合」が、マクロン大統領が率いる「共和国前進」に僅差で勝った。

 ドイツではメルケル首相率いる「キリスト教民主・社会同盟」が敗れて、「ドイツのための選択肢」が躍進した。

 イタリアでも、離脱派のサルビー二副首相が率いる「同盟」が首位となった。

 こうしてみると、「グローバリズム」のEUは、国家主権を主張する「反グローバリズム」政党に崩されつつある。

 2016年に、アメリカ大統領となったトランプ氏も、寂びた工業地帯「ラスト・ベルト」の労働力を取り戻そうとする共和党の反グローバリストである。

 自由貿易に象徴される「経済のグローバル化」が、自分たちの生活や雇用を脅かしていると感じていたアメリカの中間層の得票が大きかった。

 経済成長を維持するために「グローバル化」を進めても、その恩恵を受けているのは、一部の大企業とエリート層だけで、それどころか「グローバル化」で、工場が人件費の安い中国などの国外に移転したために、価格の安い輸入品がアメリカ市場に流れ込んだ。

 さらにメキシコ国境から南米移民が押し寄せてくることで、自分たちの生活や雇用が失われ、結果的に格差が広がっていることへの怒りが「反グローバリズム」の高まりにつながっていったのである。

 この「反グローバリズム」の流れが、大量の中東難民が流出してくるEU各国でも、急速に広がっていて、今回のEU離脱の動きになっているのである。

 1990年代から本格的な「グローバリズム」の流れに乗って台頭してきたのが、中国である。

 世界の工場として、海外の資本と技術を積極的に取り入れて、賃金の安い豊富な労働力でもって、安価な製品を大量に世界に売って、経済の大発展を遂げてきたのである。

 中国政府は、「トランプ政権が仕掛ける貿易・金融戦争を保護主義だ」と批判して、「中国こそが、自由貿易やグローバリズムを守っている」と主張しているが、「はたしてそうであるか?」

 トランプ政権は、これまでアメリカ歴代の政権が、「中国が経済発展すれば、民主化に向かうだろうという甘い期待を抱いて、支援してきたが、習近平主席が、終身独裁者となったことで、裏切られた。もう不正貿易は許さない。中国こそ敵だ」として覇権戦争に挑んでいるのである。

 2013年から習近平主席の肝いりでスタートした1兆ドル規模の「一帯一路構想」は、「グローバリズム」を中国が主導して世界制覇するという野望が見て取れるのである。

 なぜならば「一帯一路」の目的は、受け入れ国の産業や生産活動を向上させるというよりは、港湾、鉄道、電力、通信、パイプラインなどによる輸送とエネルギー網を拡大し、軍事拠点化することにあるからだ。

 この「一帯一路構想」は、一見、夢のようであるが、受け入れ国の「債務の罠」を招いて、大変な経済的リスクをもたらしている。

 このように中国とアメリカの熾烈な覇権争いの背景には「グローバリズム」と「反グローバリズム」が隠れているのである。

 わざわざトランプ大統領が「ノルマンディー上陸作戦75周年式典」のために、イギリスを訪問して、エリザベス女王や政界の首脳と会談したのは、かつての連合国として、ナチス・ドイツと戦って勝利した同盟国であるからである。

 現代のナチス・ドイツである独裁主義国家・中国と、戦って勝利するための同盟国固めであろう。完


 

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