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ここから大阪維新の会の戦いが始まった

 大阪維新の会の出発点を語る場合に、今年の2月に83歳で、この世を去った堺屋太一氏を抜きにしては語れない。

 2007年11月のある日、橋下徹弁護士の事務所に、一本の電話が、かかってきた。堺屋太一氏から「会いたい」ということだった。

 初対面で2人が会った時に、堺屋氏は、橋下氏に「あなたの人生の一部を大阪のために使ってくれないかな」と切り出した。

要件は「2008年1月に予定されている大阪府知事選に立候補してくれないか?」だった。

堺屋氏は「大阪と東京との差は、目も当てられないくらいに酷いものとなっている。もう一度輝ける大阪に取り戻したい。そのためには強烈な旗振り役が必要なんだ。橋下さん、その旗を振ってくれ」と依頼されたのである。

       200px-Taichi_Sakaiya[1] 堺屋太一

事実、当時の大阪の政治は、あらゆる面で酷かった。府や市の財政が破綻寸前なのに、職員のカラ出張やカラ残業やヤミ昇給。議員は自分のポッケに税金を、いかにかすめ取るかばかりを考えて、肝心な大阪府市民のことなど、そっちのけであった。

橋下徹氏は、この時は、まだ38歳の気鋭で、テレビの番組「やしきたかじんの、そこまで言って委員会」などのバラエティー番組に出演していた、売り出し中の異色の弁護士だった。

「知事選に出馬するか、どうか?」で悩んでいた橋下氏は、やしきたかじん氏に相談したら「仮に2期やっても46歳。38歳でやれるんだったらやった方がいい。やるんなら、今しかない」と言われて出馬を決意したという。

早速、大阪府知事選に立候補して、選挙戦を戦い、橋下徹氏が当選した。

2008年2月に橋下氏は、大阪府庁に初登庁して、さっそく記者会見で、大阪の膨大な赤字に対して、「財政非常事態宣言」を出して、2008年度予算を前年度比1000億円削減することを明言した。

蜂の巣をつついたような賛否両論が乱れ飛び、そこから大阪府の財政改革は、想像を絶するような困難なものだった。

     ha4moti[1]

まず橋下氏は、自らの府知事の月給を30パーセントカット、ボーナスを30パーセントカットし、退職金まで50パーセントカットしてみせた。

そして職員人件費の大幅削減、警察官の定数削減、箱物の施設の凍結、私学の助成金や助成団体の補助金見直し案を出した。

橋下府知事の改革の熱意に、当時自民党の府会議員であった松井一郎氏が「俺たちは、この人の前で恥ずかしい」と言って、維新の会の大阪府改革に身を投じてくれた。

次第に橋下氏や松井氏に賛同してくれる多くの政治仲間たちが大阪維新に集ってきた。

その結果3年間で、大阪府は、計2441億円の歳出を削減した他に613億円の歳入を確保できた。

それ以降、大阪維新の会は、ブームに乗るような形で、大阪に根を張り続けた。

東京で、当時の石原慎太郎都知事の発案で、オリンピックの招致運動が盛り上がっていた頃、大阪市長だった橋下徹と大阪府知事の松井一郎と堺屋太一氏の3人で、久しぶりに大阪北浜にある古民家風の寿司屋の2階で一緒に食事をしたことがあった。

話題が1970年の大阪万博に及んだ時に、ふと堺屋氏が「もう一度、大阪で万博をやろうよ」と、夢を語ったのである。

そこで橋下氏と松井氏が意気投合して、「東京が、再びオリンピックをやるなら、大阪も、再び万博をやろうじゃないか」と盛り上がった。

そして菅官房長官に協力を求めて、官邸と大阪府と大阪市が3者1体となって、取り組んだ結果、見事に昨年11月に「2025年大阪万博」の開催が決定した。

橋下徹氏に対する政治家やマスコミなどからのバッシングは、ものすごかったが、堺屋氏は、橋下氏が、どんな状況においても、一貫して励まし続けた。

大阪は、維新の会の活躍で、見事によみがえった。見違えるほど、大阪は元気になって、県下の様相も様変わりした。今では全国から先進事例を大阪に学びに来るほどになった。

ダブルクロス選にも勝利して、これから、維新は、一度否決された「大阪都構想」の住民投票へと突き進んでいく。

しかし堺屋太一氏や、やしきたかじん氏も、もうこの世にはいない。橋下徹代表も、政界を引退した。

代わりに吉村洋文府知事ら、若手の人材が次々と育ってきた。

大阪をこよなく愛した堺屋太一氏という一人の人間と、それに意気を感じた橋下徹氏、そして松井一郎氏、吉村洋文氏らが、立ち上がることによって、「これほど大阪が変わるものか」と思うと、人間の本気の力は、物凄いものだと感じざるを得ない。

その堺屋太一氏の過去世は、大阪の富の象徴である豊臣秀吉や弟の秀長を支えた堺衆の一人であったが、名は明かされていない。

ペンネーム「堺屋」とは、よく付けたものだ。「やっぱり、そうだったのか」と思うのである。

では「大阪維新の生みの親である橋下徹氏は、いったい何者か?」それは秘密である。完

 

 

 


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