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米中AI覇権戦争に勝つのは、どちらか?

 AIの開発・普及競争で、どの国が覇権を握るのかは、現代世界で最も注目されているテーマの一つである。

 アルファベットなどのアメリカ企業は、チェスやオセロや将棋などの戦略ゲームで、人間を打ち負かす機械まで進化してきた。

 AIの開発では、何と言ってもデーターがカギを握る。それはAIが、機械学習と深層学習で大きく進歩してきたからである。

 機械学習は、コンピュータが大量のデータからパターンを見つけ出すことである。深層学習は、脳にある神経回路の活動をヒントにした機械学習技術である。

 2月11日、トランプ大統領は、AIや5G(次世代通信規格)など最先端技術の開発を加速させるために、政府の役割を強化する大統領令に署名した。

 これは経済力や軍事力を左右するハイテク技術で台頭してきた中国に対抗して、官民連携で国内産業を育成するためである。

 アメリカは、グーグルやマイクロソフトやアマゾン・ドット・コムなどが、AI分野で世界的に先行しているが、官民連携には至っていない。

 トランプ大統領は、連邦政府が持っているビッグ・データを民間企業や学会などが幅広く収集できるように求めた。

 連邦政府が抱えるビッグ・データを民間が自由に活用できるようにして、AI技術の一段の底上げをするつもりである。

 具体的には連邦政府内の研究機関に対して、AIの関連技術の研究開発に集中させるように求めた。

また量子コンピュータの開発を推進し、投資拡大や規制緩和を通じて、防衛・エネルギー産業を強化していくことにした。

 19年度予算分の予算配分も、AIへの投資を見直すように指示した。

 一方中国は、「中国製造2025」で、AI開発を最重点分野と位置付けて、ネット検索大手百度(バイドゥ)などと組んで、自動運転などの実用化を急いでいる。

中国は、2030年までにAIの世界的リーダーになろうとして、顔認識の監視カメラやドローンなどの分野で進歩を遂げてきた。

しかし国内でAI技術が用いられるのは、中国共産党の独裁体制を維持するための人民監視が主である。

このようなAI開発では、経済成長を牽引していくことは難しいだろう。

 AI開発のためには、第1に、頭脳明晰で、革新的な創造力のある人材が必要である。アメリカの強みは、自由な学問ができる大学制度と研究機関が充実していることである。

中国は、アメリカなどからハイテク技術をパクッタところで、本当の意味での創造的な産業のイノベーションができるはずもなかろう。

ファウェイの創業者で会長の任正非氏は、BBCのインタビューで「我々がアメリカに押し潰されるなど有り得ない。世界は我々から離れられないからだ。我々の方が進んでいるので、わが社の製品の使用を一時的に控えるように、アメリカが他国に説得したとしても、我々は、常に事業規模を縮小できるのである」と強気の弁であったが「果たして、そのようにいくであろうか?」はなはだ疑問である。 _105698791_p07189lf[1]

ファウェイ創業者・任正非会長

第2に、AI開発のカギとなるのは、すでに述べたようにビッグ・データであるが、中国は、プライバシーへの配慮が小さいので、より多くのデータを迅速に集めやすいので有利である。

第3は、政府からの財政支援である。中国は、共産党の独裁主義国家であるので、国家目標として、これまで政府が多額の投資をしてきた。

アメリカも、これまで国防総省やグーグルやマイクロソフトなどが投資をしてきた。そして今回のトランプ大統領令で、国家が、本格的に支援することになった。

これらを総合してみると、やはりAI覇権戦争は、アメリカの勝利となる公算が強いと言えるだろう。完

 

 


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