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これまで「神話」であった初代神武天皇は実在していた。


高遠 「初代の神武天皇は、本当に実在したのでしょうか?今の史学会は、神武天皇の実在を疑うというよりは、完全否定に近いものがありますが・・・」


安万侶 「あなたは、どう思われますか?」


高遠 「ボクは『記・紀』に記されている『神武東征』は、あながち否定できるものではないと思います。なぜならば、あのような『神武東征』の物語を、いったい誰が創作できるでしょうか?空想の産物としては、あまりにもできすぎています」


安万侶 「そうですよね」


高遠 「それにボクが調べたところ、宮崎県南部の高原(タカハル)町には、神武天皇が生まれたとされる地に『皇子原(オウジバル)神社』がありますし、また近くには神武天皇の幼名である狭野命(サヌノミコト)を祭った『狭野(サノ)神社』があります。さらに神武天皇が住まわれたとされる高千穂宮には『宮崎神宮』があり、神武天皇が祀られています。もちろん奈良県にある『橿原(カシワラ)神宮』にも神武天皇が立派に祀られていますし、その隣接した処には『神武天皇陵』もあります。これだけ多くの考古学的な遺跡が残っていながら、どうして神武天皇が架空の人物として片づけられているのでしょうか?ボクは不思議でなりません」

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    神武天皇が生まれた地に建てられた 皇子原神社

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    神武天皇の幼名である狭野命を祀った 狭野神社

宮崎神宮

 神武天皇が住まわれた高千穂宮に建てられた 宮崎神宮

    橿原神宮

  神武天皇が即位されて住まわれた橿原宮に建てられた 橿原神宮

安万侶 「あなたは、よくそこまで調べましたね。歴史の真実は『記・紀』にも書かれてあるとおり神武天皇は実在しております」

        神武天皇
 
       東征する神武天皇

高遠 「やっぱりー、そうでしたか。『記・紀』にある記述と、これだけの神宮などの古代遺跡が残っているのですから、神武天皇が実在していなくては、おかしいですよね」
        

安万侶 「そうですね。あなたの言うとおり、どうみてもおかしいですね。神武天皇などの神話が葬り去られたのは、戦後のGHQの教育政策によってでありますが、先ほどの津田左右吉などの歴史学者たちが〈『記・紀』は後世の創作であり、神武天皇は架空の人物であり、『東征神話』も絵空事で迷信である〉と決めつけたからです。しかしどんなに神武天皇を否定論証しても、あなたがおっしゃるとおり、誰があのようなリアリティーあふれる『神武東征神話』を創作できるでありましょうか?やはり『神武東征』が行われたからこそ『記・紀』に書き残されているのです」
       
 
高遠 「そうですよね。では神武天皇が、やはり実在したとなると、これまで失われていた『日本の神話』にも大きな影響を与えるということですよね?」


安万侶 「当然、大きな影響を与えることでしょうね?もともと戦前の日本人は、古代神話によって天皇の祖先が天照大神様であり、初代の天皇が神武天皇であったことを知っていて崇拝していたのです。ですから『伊勢神宮』や『橿原神宮』が建てられているのです。しかも『記・紀』の神話に出てくる八百万(ヤオヨロズ)の神々が祀られている全国にある神社は、この『伊勢神宮』を筆頭にして,その数は八万社を超えているほど、古来から日本人の神々に対する信仰心は根づいているのです。ただ大東亜戦争の敗戦の後遺症から完全に立ち直れずに、戦後の唯物史観と自虐史観教育に洗脳され続けて来たので、まだ日本人の多くが本当の意味での神仏への信仰心を取り戻せずにいるだけなのです。ですから日本人の歴史と文化に自信と誇りを取り戻すためには、まず神話を復活して教育に取り入れるようにしなければならないのです」


高遠 「そうですね、ボクも神話は、日本人のために絶対に復活しなければならないと思います。そうすれば愛国心教育にも大きな役割を果たすことでしょう」


安万侶 「それでは少し長くなりますが、神話のハイライトである『神武東征』について、お話しいたしましょう。

 神武天皇は、二二〇年頃に、現在の宮崎県南部にある高原(タカハル)町狭野(サノ)の地に、ウガヤフキアエズノ命と玉依姫の第四子として生まれております。天孫降臨のニニギノ命から数えて四代目に当たり、幼名は狭野命(サヌノミコト)と申します。成人してワカミケヌノ命と名のり、三人の兄たちと、いったんは衰退していた『高千穂国』を再興させて強国になった頃に、外交面では中国の晋朝と韓半島からの圧力に直面していました。ワカミケヌノ命は、

『東方には、四方を青い山々に囲まれた要害の地がある。その地こそ大八島(オオヤシマ)の中心であり、天照様の御心であられる大業を弘めて天下に君臨するには、またとない地でもある。その地に、すでに天磐船(アメノイワフネ)に乗って降りてきたがいる』と聞きました。ワカミケヌノ命は『その降りた者とは、おそらく(出雲国)から派遣されたニギハヤヒノ命にちがいない。われわれも天下を取るに遅れてはならない』と考えました。


 三人の兄たちに相談して『われらが住んでいる高千穂の地は、大八島の西にある辺境の地であり、いつまでも、この九州の地に留まっているならば、天下はのぞめない。大八島のすべての民を統べるには、東征して近畿の地を征服して、そこに都を遷すべきではないだろうか?』と、一大決心を語りました。すると兄たちも『われわれも常々そのように思っておりました。かくなる上は、速やかに東征して、近畿の地に都を遷しましょう』と同調してくれました。
さっそく東征の準備が進められて、二七三年頃に四十才を過ぎたワカミケヌノ命が率いる日向勢力が出航しました。船団は宇佐や筑紫に寄港して、さらに瀬戸内海の安芸を経て吉備に着いて、その地に高島宮を築いて三年間とどまりました。その間に吉備や出雲や四国の豪族たちを平げていったのです」


高遠 「ああ、それで神武天皇が吉備の高島宮に三年間も滞在していたのでしたか?」 


安万侶 「ええ、この吉備で東征の足固めをしていたのです。ここで兵力が、さらにふくらんだ東征軍は、武器や食料を積み込んで、再び船団を組んで瀬戸内海を東に進んで浪速の白肩の津に上陸しました。しかし、ここで迎え撃つ近畿の豪族ナガスネヒコに撃退されてしまいます。この戦いで兄のイツセノ命が毒矢を肘に受けて負傷したので、『自分たちは、天照様の子孫で、日の神の子であるのに、日に向かって戦ったのが悪かった。これからは日を背にして戦うべきだ』と後悔したのですが、傷が悪化したイツセノ命は『卑しい敵の傷を受けて死んでしまうのか』という無念の言葉を残して亡くなってしまいます。それだけでなくワカミケヌノ命の、二人の兄も、暴風雨による難破よって戦線離脱してしまいます」


高遠 「そうでしたか、神武東征軍は、そのような多大な犠牲と悲しみを乗り越えて近畿の地へと進軍していったのでしたか?」


安万侶 「ええ、これより東征軍は、大きく迂回戦術をとって紀伊半島を回って伊勢湾に入って三重に上陸し、熊野の原生林に入りました。すると突如、大きなクマが現われて、その悪しき毒気に当たって全軍が意識を失ってしまうのです。『あわや東征軍全滅か?』というところで、熊野の豪族であったタカクラジノ命が、夢の中でタケミカヅチノ神が地上に降ろした霊剣で、邪気を払って全軍を目覚めさせたのです」


高遠 「そうでしたか。タケミカヅチノ神の霊剣の力は『出雲国譲り』の時だけでなく、ここでも発揮されていますね?」


安万侶 「そうです。なぜかタケミカヅチノ神の霊剣が活躍していますね。さらに東征軍は、この地の土豪で黒尽くめの服と山杖を持ったヤタガラスに道案内されて、熊野の原生林から吉野に入り東側から奈良盆地に攻め込んだのでした。しかし近畿に根を張っていた宿敵のナガスネヒコ軍は手強く、東征軍が、戦いあぐねていた時に、『天が、にわかに曇って雷が落ちて、どこからともなく金の鵄(トビ)が飛んできて、ワカミケヌノ命の弓の上に止まったのです。その金の鵄が、まばゆい光を放ったので、ナガスネヒコの軍は、その強烈な光に、恐れおののいて大混乱に陥ってしまい、戦況は逆転して、東征軍が大勝利した』と神話に書かれています」


高遠 「そうですね、この金の鵄の飛来は、いったい何だったのでしょうか?まるで神業のようで、鳥羽伏見の戦いの時の、錦の御旗のような威光でしたね?」
    

安万侶 「ええ、この金の鵄の飛来は、おそらくは現代で言う雷の避雷針現象だったのではないでしょうか?これでナガスネヒコ軍が、完全にひれ伏したのです。その後の東征軍は『撃ちてし止まん』という久米歌のもとに近畿の刃向かう敵どもを一掃していきます。先に近畿の地を治めていたニギハヤヒノ命は、ワカミケヌノ命が天照様の直系であることを確めて、自らも末裔であるが、東征軍は、もはや神軍であり、これ以戦っても勝ち目がないことを悟って抵抗を止めないナガスネヒコを誅殺して恭順したのです」


高遠 「ニギハヤヒノ命が一族の命運をかけて恭順したのは、ボクは正しい判断だったと思います」
               
安万侶 「ええ、そうだと思います。こうしてあしかけ七年にわたる東征の末に、ワカミケヌノ命は、念願の近畿の地に入ったわけです。そして二七〇年頃に橿原(カシワラ)宮が建てられて、畿内の豪族たちに推戴されて、永世世襲の初代天皇、神日本磐余彦命(カムヤマトイワレヒコノミコト)として即位されたのです。『古事記』には『かくて荒ぶる神どもを平定し、伏せぬ者どもを撃退して畝傍(ウネビ)の白橿原(シラカシハラ)にあって天下を治められた』と記されております」


高遠 「この初代の神武天皇として即位された二月十一日を、日本の建国記念日として国民に祝われているのですね?」


安万侶 「そうです。神日本磐余彦命は『ハツクニシラススメラミコト』、すなわち『始めて天下を馭(ギョ)された天皇』と尊称されております。『神武天皇』というおくり名は、奈良時代の漢学者、淡海三船(オウミノミフネ)によってつけられたものです」


高遠 「しかし、この『初代天皇の神武天皇と第十代崇神(スジン)天皇が同一人物である』と史学会では、まことしやかな説がありますが?」


安万侶 「いいえ、それはとんでもない謬説であります。お二方の天皇は明らかに別人物であります。『同一人物説』は、『日本書記』で崇神天皇を『御肇国天皇(ハツクニシラススメラミコト)』というように、神武天皇と同じような訓読みをしたために、同一人物であると誤解されてしまったのです。そもそも『同一人物説』とは、私が思うに神武天皇の実在を否定するための一種のトリックなのです。そのために神武から崇神の前に至るまでの八代にわたる天皇の『記・紀』における記述が少ないので、その実在性が疑わしいとして『欠史八代』として歴史処理されてしまっているのですが、しかしそれは早計です。史実としては、八代の天皇の宮居や御陵墓も残されているのですから実在していたのです」


高遠 「そうでしたか。そうしますと、実証主義の歴史学者たちは、何のために神武天皇の存在を否定しようとしているのでしょうか?」


安万侶 「それは分かりかねますが、しかし『神武天皇の存在が神話的迷信である』とされたことが、日本建国の根拠に大きなゆらぎを与えていることは確かです」


高遠 「しかし、そんなことが、あっていいわけがないですよ。もし実在しなかった神武天皇によって日本の建国が成されたなんてことは、日本の国は、幽霊が建てた国になってしまうじゃないですか?」


安万侶 「アハッハッハ、日本は幽霊が建国した国ですか?本当にそうなってしまいますね。これは日本国としても、きちんと初代神武天皇の実在を認めなければなりませんね。いつまでも日本の建国にゆらぎを与えるようであってはいけませんね」


高遠 「そうですよ。神武天皇が初代天皇に即位されたからこそ、『日本の建国記念日』が成り立っているのですから、神武天皇の実在を、日本国家としてハッキリと認めなければダメですよ」


安万侶 「それはあなたの言うとおりですね。日本という国は、皇祖神天照大神の直系の子孫である神武天皇が建国された国であり、その名の由来のとおり『神と武』を建国の理念としている古来より神々に護られてきた神国なのです。そして今日まで百二十五代にわたって天皇制が続いているということは、日本の国民が『日本神道』を信仰して、それを国教として認めているということなのです。これは揺ぎのない原点であり、戦後の一時期に『神話を否定する』などのこともありましたが、日本人が日本人である限り、この建国神話の原点に回帰するべきなのです。そのことを歴史としてハッキリとしなければなりません。」


高遠 「ええ、さすがに太安万侶様は一流の歴史学者であられますね、今の話感銘いたしました。ともあれ『神武東征』の神話を改めて聞かせていただき、本当にリアルで面白いと思いました。この神武東征神話は、ホメロスの叙事詩『イリアス』と比べても、けして負けてはいませんね。「2018年は、明治になってから150年目になります。日向国から『神武東征』が行われて『出雲国』に国譲りをさせて、さらに近畿の地のニギハヤヒノ命を恭順させて、大和建国が成しとげられたというのが『古代史の真相』であったことが分かりました。そして約千六百年後の幕末においても、南九州の薩摩と西中国の長州が連合して、江戸まで東征して幕府を倒して、明治国家を打ち建てたことに『何か大きな天の意志が働いていたのではないか?』と思われるのです」


安万侶 「そうですね、王政復古の大号令が出されて『諸事、神武創業の始めの国づくりに基づき、天皇を中心とした政治に戻す』とされたところからも、幕末に明治維新を成しとげるために高天原におられる八百万の神々の『天孫降臨計画』があったのかも知れませんね。そもそも二千年近くに、わたって皇室が存続しているということ自体、日本が神々によって護られてきたことの何よりの証拠でありましょう。そのように日本という国は、神話が皇室によって現代まで継続されているという世界でも稀有な国なのです」

高遠「ぜひ来年の日本の建国記念日は、国家の式典として祝いたいものですね」


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