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「板門店宣言」を、北朝鮮の「完全な非核化」に、つなげるためには?キム・ハンターの配置

 4月27日の南北首脳会談で「板門店宣言」が出されたことに、アメリカのトランプ大統領は「歴史的だ」、「完全な非核化という目標を表明したことに我々は勇気づけられた」と語った。

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しかし同時に「過去の過ちを繰り返さない」と強調して、「北朝鮮の完全な非核化が実現するまで最大限の圧力を続ける」意向を示した。

トランプ大統領は「とてもうまくいっている。劇的なことが起こる可能性がある」、「私に責任がある。もし私が成し遂げられなければ、多くの国や人々が、とてもつらい時を過ごさなければいけなくなる。この問題は、アメリカはもとより、世界的な問題だ」と語った。

 しかし相手の金正恩は、悪魔的な頭脳を持つ狡猾な指導者である。どんな騙しのテクニックを使ってくるか分からない。おそらく時間稼ぎを図って核ミサイルを完成させ、アメリカに核保有国として認めさせることだろう。

過去アメリカは、この北朝鮮との交渉に何度も煮え湯を飲まされてきた。

例えばクリントン政権時代に北朝鮮の核問題担当大使だったロバート・ガルーチ氏は、1994年に核開発凍結の「米朝枠組み合意」に携わったが、「我々は、北朝鮮に騙された」と表明している。

今回の南北首脳会談のきっかけになったのは、2月の平昌オリンピックで、金正恩が「ほほえみ外交」に転換して、南北協調をアピールして南北首脳会談、米朝首脳会談など北朝鮮と韓国のシナリオが実現していったからである。

その動きを見て中国とロシアが北朝鮮との連携を深め始めた。3月に金正恩が、突如中国の習近平主席と会談し、関係改善や朝鮮半島の非核化で一致した。

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4月10日、北朝鮮のリ・ヨンホ外相とロシアのラブロフ外相がモスクワで会談し、6月に予定されている米朝首脳会談の前にプーチン大統領との会談が実現する可能性もある。

世界の動きが北朝鮮の金正恩を中心にして、大きく動き始めた。トランプ大統領の狙いは、北朝鮮の完全核武装解除か、もしくは軍事攻撃による核施設並びに軍事力の完全破壊である。いずれにしても北朝鮮の非核化を完全に実現させることである。  

ここでトランプ政権内で北朝鮮の非核化を推進し、金正恩の騙しの外交を阻止する3人のキーマンを取り上げてみたい。彼らの役割は、大きく、今回の成功がかかっていると言っても過言ではないからである。

まずマイク・ポンぺオ新国務長官である。前CIA長官で、陸軍士官学校をトップの成績で卒業し、ハーバード大学のロースクールで法務修士を取得した。ティーパーティから押されて下院議員に当選した。

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3月31日に極秘訪朝して金正恩と対話して、非核化や拘束されたアメリカ人の解放を議論したとされる。「彼は本気である」という手応えを得たらしい。しかし油断は禁物である。

「我々は、恒久的に検証可能かつ不可逆的な大量破壊兵器の廃棄実現に努力している。その時まで世界規模で、最大の圧力をかけ続ける」と宣誓した。

ポンぺオ氏は、日米関係を重視するトランプ大統領に忠実な外交を展開する保守タカ派の国務長官である。

次にジョン・ボルトン安全保障担当補佐官である。イエール大学を最優秀で卒業し、イエール・ロースクールで法務の修士を得た。ブッシュ政権では国連大使を務めた。あのボルトンがトランプ政権に帰ってきたのである。   

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北朝鮮への先制攻撃、イランとの核合意の破棄と爆撃を繰り返し主張する、強硬な保守タカ派である。ボルトンは「リビアの核廃棄」をさせた実績がある。

そして北朝鮮との外交交渉が決裂した場合に「力による平和」を推進するトランプ政権が最後の切り札とするのは、この人、ジェームズ・マティス国防長官である。

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海兵隊大将として、アメリカ軍統合戦力軍司令官やNATO変革連合軍最高司令官を務めた「マッドドッグ」(荒くれ者)や結婚していないので「戦う修道士」というニックネームを持つ将軍の中の将軍である。

また戦史や戦略の研究者で7000冊の蔵書を所有している現代戦術のプロでもある。マティス国防長官は「アメリカは、北朝鮮との戦争計画がある」と言明している。

以上3人が、どのようにトランプ大統領を支えて、北朝鮮の核問題を解決していくか?

はっきり言って金正恩を仕留めるかが注目されるところである。

後は韓国の油断ならない文在寅大統領対策として駐韓大使に、軍人であるハリス元太平洋軍司令官を任命した隠れた人事であろう。これによって在韓米軍が、迅速かつ機能的に動けるからである。

ともかく今回の北朝鮮の核壊滅作戦の失敗は絶対に許されないことである。完

 

 

 

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