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シリアへのミサイル攻撃で、注目され始めた「死海文書の予言」とは何か?

 「死海文書の予言」というのが、あるそうな。しかも、その予言は「エルサレム問題から第3次世界大戦が始まり、核戦争によるハルマゲドンで人類が滅亡する?」などという物騒な予言が書かれてあるそうな。

 そもそも「死海文書」というのは、1947年にベドウィンの羊飼いの少年たちが、ヨルダン西岸地区にあるクムランの洞窟の中で壺を発見し、その中に古代の巻物の入っていたものが「死海文書」と言われるものである。

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        「死海文書」(死海写本)

「死海文書」にある「イザヤ書」には、「光の子と闇の子の闘い」(戦いの書)が起きて、それを収拾するために「アロンのメシア」と「イスラエルのメシア」と呼ばれるてい2人の救世主が現れる予言が記されている。

それは「主から、あなた方に一つのしるしを与えられる。見よ、処女が身ごもっている。そして男の子を産み、その名を『インマヌエル』と名付ける」。『インマヌエル』とは、「神とともにある」という意味で、イエスの名前でもあった。「処女が身ごもる」と書かれていたので、後世カトリック教会が「マリアの処女懐胎」として認めた。

また「メシアは、ダビデの父エッサイの血統から生まれ、ダビデ王の座に座るだろう」などと予言されていたので、クムランの洞窟で修行していた「エッセネ派」の人々は、その「メシアの降臨」を期待していたのであった。マタイの福音書は、「イエスが救世主として予言されていた」ものとして「ダビデの系図」から始まっているのである。

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         クムランの洞窟

 イザヤという預言者は、「第1イザヤ」と「第2イザヤ」という2人のイザヤがいる。この預言者イザヤの言う神の名が、それまでの「ヤハウェ」から「エローヒム」に変わっていることに注目すべきである。

『旧約聖書』には、最初ユダヤ教の「ヤハウェ」という主神が出てきて、「ヤハウェ」を信仰する教えがたくさん出てくるが、「イザヤ」という預言者が出てきた頃から「エローヒム」を信仰する教えに変わっているにからである。

それで前書を「ヤハウェ文書」、後書を「エローヒム文書」というように一応、区別されているのである。

しかし、なぜ神の名が「ヤハウェ」から「エローヒム」に変わったかという重大なことを、ユダヤ人たちは分からないままに、両者を同じ神の別名であると理解しているのである。

イザヤが、「エローヒム」と呼んだ神は、ユダヤの民族神「ヤハウェ」ではなく、もともと中東からアフリカにかけて広く信仰されていた至高神のことである。

この「エローヒム」という神が、イザヤに現れたのは、それから7、800年後に、「イスラエルに『メシア』(救世主)が出現する」ことを予言させるためだったのである。

そのために「死海文書」に、「アロンのメシア」と「イスラエルのメシア」の予言が残されたのである。「アロンのメシア」とは、「バプティスマのヨハネ」のことであり、「イスラエルのメシア」とは、「イエス・キリスト」のことであったのである。

 したがって「死海文書の予言」とは、あくまでもイエス・キリスト降臨の時代の予言であって、現代を予言しているのではないのである。

 イエスは「救世主」であったが、しかしそれを認めようとしなかった当時のユダヤ人たちによって、イエスが「われは、それなり、救世主である」と宣言したために、神を冒とくしたものとして、十字架の刑にかけられたのであった。

 そのイエスが信じていた神は、「エローヒム」という、「愛の神」であった。そのために「裁きの神ヤハウェ」を信じていたユダヤ人たちは、イエスを「救世主」として認めず迫害したのである。

 その後、アラビアにムハマドのイスラム教が起きて、キリスト教との争いとなっているのである。このイスラム教を指導したのも、「アッラー」の神と呼ばれる「エローヒム」であった。

 じつはキリスト教徒も、イスラム教徒も信じている神は「エローヒム」という同じ神なのである。このことが、まったく理解されていないために、「ユダヤ教」と「キリスト教」と「イスラム教」とに宗教対立が起こっているのである。

 現代を予言しているのは、イエスが復活した数十年後にパドモス島のヨハネによって書かれた「ヨハネの黙示録の予言」なのである。この中にはメギドの地(北イスラエルの要衝の地で、何度か戦いが起きた地)で起こる「ハルマゲドン」という最終戦争が予言されているのである

それが現在、すでに核兵器を所有しているとされるイスラエルと、もうすぐ核兵器を開発するであろうイランとの間で核戦争が起きるもうすぐ可能性が高いのである。 

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      イスラエル首相ネタニヤフ 

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        イラン大統領ロウハニ

現在のアメリカ大統領トランプは、娘婿クシュナーのイスラエルの味方であり、イランとはの完全に対立しているのである。このことが今後、どのように展開していくのか分からないところがある。

しかし「ヨハネの黙示録」には、同時に「キリストの再臨」としての「救世主」が出現して、「千年王国」を建てることも予言されているのである。

この「キリストの再臨」というのも、「イエスの再臨」ではなく、上位の「エローヒムの再臨」と言われているのである。「ユダヤ教」や「キリスト教」や「イスラム教」のルーツのところから、きちんと整理し直して、世界の紛争を根本からなくして人類の未来を拓こうとしているのが伺えるのである。

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今回はアメリカなどによるシリアへのミサイル攻撃が起きたが、次なる戦いはイスラエルとイランの戦いとなる可能性が高いのである。中東は、宗教の複雑な火薬庫なので、我々は目が離せないところである。完

 

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