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金正恩が、サバイバルをかけて、最後の賭けに出た

3月28日、ピョンヤンから謎の21両編成の武装列車が北京駅に到着した。乗っていたのは、何と北朝鮮の最高指導者である金正恩夫妻等であった。

中国の習近平主席の招待を受けての訪中であったというが、そうではなくて、金正恩の方が「電撃的な訪中」を提案し、それを習近平主席が快諾したのであった。そのことに金正恩は、まず習主席に謝意を示したのである。

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「ではなぜ、この時期に唐突に金正恩が訪中する必要があったのか?」

それはおそらく中国側から見るならば、4月の板門店での南北首脳会談と5月に予定されている米朝首脳会談の前に、これまでの中朝の歴史的友誼からしても、先に中朝首脳会談をやっておかなければならないという思惑が働いたのであろう。

そうしないと、これまで北朝鮮を経済援助してきた中国のメンツが丸潰れになるからである。

それと北朝鮮側が、国連による経済制裁によって外貨準備高が激減してきたので、非核化に積極的に取り組む姿勢を見せて、何とか経済制裁の解除による対中貿易の回復と、中国から食糧支援など各種の援助を取り付けたいためであろう。

さらには中国の後ろ盾の力で、アメリカの経済的、軍事的な圧力から逃れようと、「金正恩体制のサバイバル」を賭けて訪中したのであろう。「窮鳥、懐に入れば、猟師も殺さず」とは、このことであろう。

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金正恩は、2011年に父、正日の死によって、北朝鮮の最高指導者になってから、これまで6年余り、国内の粛清によって、権力基盤を固めて、核ミサイルの開発を推し進めてきたので、この間外遊は全くなかった。

しかし2013年に、中国との経済的窓口であった、叔父の張成沢を処刑し、亡命していた異母兄の正男をVXガスで暗殺するなど中国に逆らう態度で、習主席の不快感をかって、中朝間の外交は冷え切っていたが、国際環境の変化によって両国が、また歩み寄るのであるから、政治とは複雑怪奇なものである。

習主席は「我々は、中朝の伝統的友誼を絶えず伝承していくべきだと何度も表明している。これは中朝の両国が歴史と現実に基ずき国際・地域構造と中朝関係の対局を踏まえて行った戦略であり、唯一の正しい選択である。一時的なことによって変えてはならず、変わることはない」と語った。

金正恩は「祖父と父の遺訓に従い、朝鮮半島の非核化実現に尽くすのは、北朝鮮の変わらぬ立場である」と、シャーシャーと大嘘をついた。なぜならば金日成と金正日の遺訓は「核の保有」であるからだ。

これに対して習主席は「『朝鮮半島の非核化』を実現するという目標を堅持し、平和と安定を守り、対話を通じて朝鮮半島の非核化問題を解決するというのは、我が国の従来からの方針である」と、「朝鮮半島の非核化」の姿勢に賛同したという。

ついで「米韓が北朝鮮の努力に友好的な態度で応じ、平和と安定的な雰囲気を作り出し、前向きで歩調が合った平和の実現に向けた措置を取れば、『朝鮮半島の非核化問題』は解決できるであろう」と、アメリカと韓国に対するメッセージを送ることも忘れなかった。

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新華社は「実りある会談を行った」と報じた。

しかし習近平主席の言う「朝鮮半島の非核化問題」とは、「北朝鮮の非核化」だけではないような気がするのである。

なぜならば、これまでの北朝鮮の核ミサイルの保有は、韓国や日本に駐留するアメリカの軍事プレゼンスをけん制することに少なからず貢献してきたからである。

過去の中国側主導の6か国協議で、北朝鮮の核放棄合意が簡単に破られたのも、そういうことであろう。

むしろ習近平主席の言う「朝鮮半島の非核化」とは、暗に在韓アメリカ軍の撤退やアメリカの原子力潜水艦から発射可能な核ミサイルや核搭載の長距離爆撃機を非核化することを言うのであろう。

だから「北朝鮮の非核化」と言わずに「朝鮮半島の非核化」と表現しているのである。

このように中朝首脳が交わしたという「北朝鮮の非核化」の意味内容が、どうも怪しいのである。

まず、したたかな腹黒い独裁者である金正恩が、せっかく手に入れた核ミサイルを簡単に放棄するとは思えないのである。

なぜならば北朝鮮は、過去3回も核放棄の合意の約束を反故にしてきたからである。そして3回とも、アメリカの経済支援を引き出しているのである。

今度も北朝鮮国内では「核の非核化」することは、一切報道されておらず、ダブルスタンダードを使っているのである。

おそらく金正恩は、首脳会談で時間を稼ぎ、アメリカ本土を攻撃できる核ミサイルを開発した上で、「北朝鮮の核抑止力をアメリカに認めさせようとしているのではないだろうか?

そして金正恩体制の保証と米朝不可侵条約の締結を求めてくるであろう。さらに、あわよくば「北朝鮮の核の脅威によって韓国を支配して、朝鮮半島を統一することを考えているのではないだろうか?」と、勘ぐってしまうのである。

これに対して韓国の文大統領の思惑は、経済弱国の北朝鮮を買収して、朝鮮半島を統一して、中国の承認を得て、核ミサイルの脅しによって日本の植民地化を狙ってくるだろう。そのためには北朝鮮とともに反日攻勢をかけてくるであろう。そのぐらいのことを考えているのが「サヨク・ファシスト」なのである。

しかしアメリカのトランプ大統領は、過去のアメリカの大統領とは全く違う、ものを申し、かつ実践するものタイプの大統領であるから、まず北朝鮮が、アメリカ本土を攻撃できる核ミサイル能力を持つことを絶対に許さないであろう。

さらにトランプ大統領は、経済制裁と軍事力による北朝鮮の不可逆的な核廃棄とミサイルの徹底的な取り壊しを求めてくるだろう。韓国の文大統領にも、一定の警戒感を持っているのである。金正恩は、「それを欺けるかどうか?」である。

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また中国は、北朝鮮の金正恩政権の崩壊による大量難民の防止と韓国による朝鮮半島統一を阻止して、代わりに中国が、崩壊した北朝鮮の後を支配することを狙ってくるだろう。

このように北朝鮮と韓国とアメリカと中国の首脳の思惑は入り乱れているが、結局は「朝鮮半島の非核化問題」は、超大国アメリカと中国の熾烈な覇権争いの場となっているのである。

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その北朝鮮と韓国とアメリカと中国の狭間で地理的条件からしても、日本は戦争に巻き込まれて、日本列島が戦場になる可能性が極めて高いのである。

そのことを「日本の政治家と国民は、どのように自覚しているであろうか?」

したがって今回の「朝鮮半島の非核化問題」をめぐって、北朝鮮が、中国と韓国とアメリカとの首脳会談を相次いで行うことは、決して日本にとって対岸の火事ではないということである。

いずれにしても米ソによる第1次冷戦後の国際協調の時代が終わり、世界は再び米中による第2次冷戦時代に突入したことを認識しなければならないのである。

しかし、この時代の潮流の変化に気ずいて、国際協調の時代から抜け出せる国は、まだ少ない。日本もそうであろう。

第1次冷戦時代のように、米ソによる軍事力の緊張感が平和と安定をもたらしたように、第2次冷戦時代の米中の激突という最悪のシナリオにも備えることが、日本の平和と安全を守ることである。

このような国際認識で見ると、日本もサバイバルであり、なかんずく国民を命を守らなければならない国会議員として、やるべき仕事は、「憲法改正」や防衛力の増強や同盟関係の強化など、これからなすべきことが、まだまだ山積しているのである。

それに比べると「森友文書の改ざん問題」など小さなことだよ。「そうではないだろうか?、与党も野党も」 完

 

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