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米朝首脳会談が実現か?勝者はトランプか?金正恩か?あなたならどっちと思う?

北朝鮮の核ミサイル発射実験をめぐってアメリカと北朝鮮の対立で、ついに大きな動きが出てきた。

3月8日トランプ大統領が、ツイッターで「金委員長が、韓国との協議で、核の凍結ではなく、非核化に言及した。大きな前進だ。この期間中、北朝鮮はミサイル実験を行わないとも表明している。大いに進展しているが、合意に至るまで制裁は継続される。会談が計画されている」と、発信した。

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韓国・鄭特使の金委員長からのトランプ大統領への親書で、「直接会い、話をすれば大きな成果を出すことができる」と、これまで敵対してきた米朝関係が転換できるような発言が飛び出したという。

トランプ大統領は、これを読んで、「オッケー、オッケー、よし、会おう」と、金正恩氏との直接会談を即断したという。同席したマティス国防長官らが「首脳会談の危険性とマイナス面」への懸念を訴えたが、トランプ大統領は取り合わずに決断したことが分かった。このトランプ大統領の即断は、鄭特使だけでなく、側近らも驚かせたという。

トランプ大統領は「何が起こるかなんて誰も分からない。私はすぐに立ち去るかもしれないし、そのまま座って世界にとって最高のディール(取引)を成し遂げるかもしれない」とも述べて首脳会談に期待を示した。

そして「もっと早く対処されるべき問題だった」と、非核化を実現できなかった歴代のアメリカ大統領たちを批判した。特に1994年の米朝枠組み合意をした「クリントン元大統領は、巨額の金を使ったが、我々は何も得なかった」と述べた。

また記者団に対しても、金委員長がミサイル実験の凍結を約束し、非核化を受け入れたとし「きっと我々は、とてつもない成功を手にする。これはすごいことだ」と強調した。

その後トランプ大統領から安倍総理に「グッドニュースがある」と電話が掛けられた。

北朝鮮との直接会談を知らされて、安倍総理は「北朝鮮が、非核化に向けた具体的な行動を示すことが必要だ」とし、「拉致問題の解決にも大統領の協力を願いたい」と頼むことも忘れなかった。そして早ければ4月初旬に安倍総理が訪米し、トランプ大統領に今回の首脳会談について話し合いたい考えだ。

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トランプ大統領は、「彼らは真剣だと思うし、そうであることを望む」「非常に前向きだ、世界、北朝鮮、朝鮮半島にとって素晴らしいものになる」と確信的に述べた。これまでアメリカのトランプ政権が北朝鮮の非核化に取り組んできた外交成果が実を結んだかと思われるのである。

だがトランプ大統領が5月までに首脳会談に応じると表明したことをめぐってアメリカの与党・共和党や政権内からは警戒感が出ている。過去に何度も北朝鮮に騙されてきたので、非核化に懐疑的であるのだ。

「金は、決して核兵器を放棄しないだろう」「文大統領を手玉に取り、今度はトランプ大統領を手玉に取ろうとしている。もしトランプ大統領と直接会って手玉に取ろうとすれば、金委員長、並びに体制の終わりだ」と言う強硬な意見もある。

また「首脳会談は金委員長の存在感を高めるだけだ」などと警告している。

「協議を進めるには、懐疑的な見方と注意深さが欠かせない」として、これまでと同じように「最大の圧力の継続」を訴えた。

「北朝鮮は、対話と空虚な約束を繰り返し、こちらの譲歩を引き出して時間を稼いできたのを忘れるな」

「アメリカが、北朝鮮を正当な核保有国と認めないことを付与条件に明示しなければならない」

「北朝鮮内の核施設の廃棄や核物質の海外搬出も必要だ」などというも慎重な意見もある。

「なぜ金委員長が、トランプ大統領に会談を持ち掛けてきたのか?」については様々な臆説が流れているが、有力な説として「北朝鮮への経済制裁が効いてきて、これ以上やられると経済が破綻すること」

もう一つは「金委員長自身が暗殺の恐怖に耐えられなくなったこと」の2つがあげられている。

石油の輸入制限をはじめとする経済制裁は、北朝鮮経済にかなり打撃を与えているようである。

またアメリカ側が「バンカーバスター爆弾」だけでなく「ミニ・ニューク」という小型核爆弾を投入して、軍事偵察衛星で「金委員長の居場所は、全て日々把握している」という情報を流す心理作戦も功を奏しているようである。

こうしたことから「金委員長の恐怖は、昨年から急激に高まって、暴飲暴食で激太りしたのではないか?」と推測されている。

また一方では「北朝鮮側にとって、トランプ大統領が首脳会談に合意したことは、すでに大きな勝利となっている」と、とらえる人たちも多くいる。

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「なぜならば北朝鮮は、クリントン元政権以降、アメリカ大統領との会談を切望していて、北朝鮮外交の優先事項となっていたからである」という。

「この米朝首脳会談で、合法的な核保有国の立場を示唆し、世界にアメリカと同等な立場で遇されていることを発信できるからである」

「もし会談が実現しなくても、北朝鮮は、アメリカが和平努力を損ねたと非難できる材料も得られる。そうすると北朝鮮が、これまで和平努力をしてきたと主張でき、核実験やミサイル発射実験を再開できるからである。それに米韓同盟の亀裂を起こすこともできる」という分析である。

「あなたは、アメリカ側が有利か?北朝鮮側が有利か?どっちの説を支持するであろうか?」

このトランプ大統領と金委員長の首脳会談の橋渡しをしてキー・マンとなったのが、韓国の文大統領である。文氏は「韓国は、米朝対話の仲介役を務める」としており、アメリカは、このような勝手な韓国外交に不満を抱いており、韓国が説明する北朝鮮情勢を信頼してこなかった。

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文大統領は2月の平昌オリンピックの閉会式に訪韓した金英哲・党副委員長と会談して、北朝鮮側が「核保有国の地位で対話する」「米韓合同演習が行われたら対話は受け入れられない」という2条件を出してきた。これまでの北朝鮮と変わらない姿勢である。

しかし今回の金委員長からトランプ大統領へのメッセージは、これとは違う180度変えた内容である。「金委員長が、これまでの考えを翻意したのであろうか?あるいは韓国側が、都合のいいように解釈し直したのか?これをどのように理解したらよいのか?」これもミステリーである。

4月末に板門店で行われる南北首脳会談が決まったことで、金委員長も文大統領も、それぞれの思惑で、異様なほどの上機嫌な雰囲気である。金委員長は、どうやら文大統領をアメリカへの最大の盾として使っているようである。

いつの間にか、事態は複雑に絡み始めて日米南北の対立構図となってしまった。もともと文大統領は、そのつもりでいたのであろう。

トランプ大統領は「非常に肯定的」としながらも、「無駄な希望になるかもしれない」とツイートしている。

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アメリカ政府も「歓迎」と「警戒感」を同時に見せている。「北朝鮮は信じられない」と「この機会を逃してはならない」という2つのとらえ方がある。北朝鮮問題は、アメリカ外交の約30年間にわたる難問題だったからで、そう簡単に解けるものではないからだ。

しかし世紀の外交勝負は、やってみないとわからない。今回トランプ大統領は、まれにみる即断と大胆な勇気を見せた。今後どのように展開していくかは未知数である。

さあ、「あなたなら、どっちの判断をするだろうか?そしてどっちが勝利すると思うか?」

北朝鮮問題も大変な政治ミステリーとなってきた。 完

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