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「『ペッパー君(スマートロボット)の時代』がやってくるのか?」

 新たな年である2018年が幕開けて、早一と月が経った。「我々人類には、今後どんな未来社会が待ち受けているのであろうか?」

 再確認すると、現在の我々は「第3次産業革命のIT社会」の時代に生きているのだそうである。

 「産業革命」という言葉は、1880年代にイギリスの歴史文明学者アーノルド・トインビーによって提唱されたもので、「イギリスが農村社会から資本主義工業社会へ大転換を遂げた」ことに由来するものである。

 過去の人類の文明史において、画期的な大事件が2つあった。1つは、紀元前8000年頃にメソポタミア地方で起こった灌漑による「農業革命」であった。 

 もう1つは18世紀半ばから19世紀にかけて起こった石炭による「蒸気」エネルギーで産業が変革されて、それに伴って社会構造が変革され、近代資本主義が確立した「第1次産業革命」である。

 続いて19世紀後半に起こった「電気」と「石油」のエネルギーによって、鉄鋼・機械・造船などの重化学工業部門の技術革新から始まった大量生産による「第2次産業革命」が到来次代したのである。未来学者のアルビン・トフラーは、これを人類史における「第3の波」と称した。

 さらに今回の20世紀後半のコンピュータによる「IT革命」が起きた情報分野における「第3次産業革命」である。この「IT革命」は、ビル・ゲイツのマイクロソフト社によってウインドーズ95が発売された1995年からスタートしている。

   Bill_Gates[1]

 そして2007年にスティーブ・ジョッブスのアップル社によって小型携帯の「アイフォン」が発売された。翌年から「アイフォン」は爆発的な売れ行きで、世界を席巻して社会の様相を変えていったのである。

         t02200248_0340038413439501213[1]

 では「次なる『第4次産業革命』は、どのような様相を呈するのであろうか?」

 それは「さまざまなモノが、インターネットにつながり、それを『AI』(人工知能)が制御するようになる『IOT時代』の到来になる」と予想されているのである。

 この「IOT時代」を先取りしているソフトバンク・グループの孫正義社長は、「すでに実用化段階に入っている『AI』は、チェスや将棋や囲碁まで人間との勝負であるが、人間がコンピュータに勝てなくなったように、チェスや将棋や囲碁だけではなくて、ありとあらゆる推論、記憶、予測、知恵など人間が考える程度のものは、コンピュータの方がはるかに賢くなる。そういう時代がやってくるということは、疑う余地もない。それがいいことなのか悪いことなのかは、これから大いに議論すべきテーマである。これは必ずやってくることである」と断言する。

 続けて「コンピュータの情報処理能力は、すでに人間をはるかに凌駕していることは周知の事実である。今までの情報は、新聞やラジオやテレビであったが、インターネットに変わった。つまり古い情報産業がコンピュータに置き換わったというだけにしか過ぎなかった。しかしこれからは医療の世界、交通手段の世界、農業の世界など、ありとあらゆる産業が再定義される。そういう時代がついにやってきたのである。スマートフォンと従来の携帯電話が決定的に違うように、スマートロボット(ペッパー君)と従来の組み立てロボットでは決定的に違うのである。ロボットは人工知能をもつことによってスマートロボットに生まれ変わるわけである」と、来るべき未来の様相の見取り図を語っているのである。background[1]   

 「『シンギュラリティー』という言葉を知っているだろうか?」

翻訳すると「技術的特異点」という意味で、これは数学の「特異点」からきていて、人工知能が人間の知能を超えることで起こる現象のことである。

 この「シンギュラリティー」の概念は、数学者バァーナー・ビンジと未来学者レイ・カーツワイルによって初めて提示された。

 「シンギュラリティー」の提唱者君の1人であるカーツワイルは、1990年の著作で、すでにインターネットの普及と、チェスでコンピュータの勝利を的中させている。

 また1999年の著作で、カーツワイルは、「収穫加速の法則」を発表した。「収穫加速の法則」とは、インテルの創業者の一人であるゴードン・ムーアが「半導体の集積率は、18か月で2倍になる」と唱えた半導体業界の経験則で、この加速度的変貌が「ムーアの法則」と呼ばれるもので、そこから「収穫加速の法則」が導き出された。

 また2005年の『ポスト・ヒューマン誕生―コンピュータが人類の知性を超えるとき』のカーツワイルの著作には、当時では考えられないような未来予測が記されていた。

 例えば2010年代の予測では、コンピュータは小さくなり、日常生活に統合されていく。高品質なネットワーク環境が世界中どこでも利用可能になる。これらはすでに的中していることである。 

 さらにカーツワイルは、「人間は、脳にコンピュータを接続することで、さらに複雑な感情や特質を発達させる」、「人間の脳に細胞サイズのナノロボットが組み込まれ、インターネットで世界全体とつながることが可能になり、映画『マトリックス』のように、必要な技術をダウンロードできる。プログラムコードの編集と同じように、遺伝子を編集することや、病気治癒も可能になる」とまで言っている。

 「人間の能力が、コンピュータによって進化する」とし、「シンギュラリティーは近い」と予言しているのである。そんな未来予言をするカーツワイルは、一種の天才なのであろう。

 そのカーツワイルが、2012年にグーグルに入社して「AI開発」の総指揮を取り、大脳新皮質をコンピュータ・シュミレーションしようとしている。先端大企業グーグルが、カーツワイルをエンジニア部門に引き入れたことで、本気で「AI」の開発に乗り出しているのである。他のシリコンバレーのグローバル企業も、「AI」の実用化に向けて突き進んでいるという。ここにきて「シンギュラリティー」の時代は、一気に現実味を帯びてきたのである。 

 カーツワイルは、「2045年に『シンギュラリティー』がなる」と予言している。(それが2029年に早まるという)。そうすれば「『AI』は、地球上でもっとも賢く最も有能な生命体としての人間を上回るようになる。これ以降、技術の進歩は『AI』の制御下に置かれ、爆発的であるために、正確に予測することはできない」と言う。

 「しかし『AI』を恐れる必要はなく、むしろ『AI』を人間の脳に取り込むことによって超人が誕生する」とも楽天的に言っている。

 「『AI』は、人間に力を与えてくれます。『AI』のおかげで我々はより賢くなるのです。まだ人間と『AI』の融合は果たされていませんが、2030年代に思考をつかさどる大脳新皮質をクラウドネットワークに接続するつもりです」 

 カーツワイルは、「AI」も、双眼鏡や補聴器やペースメーカーなどと同じように人間の能力をサポートする道具になると考えているようである。

 この「シンギュラリティー」(技術的特異点)の時代が到来する可能性については、様々な意見があるが、多数の人が、この予測を肯定的に捉えて、その実現のために活動している。

 その一方で「シンギュラリティー」は、「人類にとって危険であり、『AI』(人工知能)に隷属化される恐れがあり、回避するべき」と考える人々もいる。

 しかしコンピュータ技術が、今のスピード・ペースで発達し続けると、ある時点で、人類の知能を超えるコンピュータ「AI」が誕生し、その「AI」が「AI」を連鎖的に創り続けて、人間の頭脳レベルを超えていくことは間違いないだろう。

 やはり「ペッパー君の時代が来るのであろうか?」

であるならば「シンギュラリティー」の時代到来の流れは、もはや止めることができないだろう。

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 しかし「AI」や「シンギュラリティー」の科学技術文明の負の側面として、人間が隷属化される危険性がある事は否めないので、人類にとって、どうすれば「シンギュラリティー」が、理想的な形での社会的な影響を与えることができるかが研究されなくてはならないだろう。

 それを解決するには、科学技術文明をリードしていける高度な精神文明が人類に現れて来なければならないと思うのである。

 カーツワイルは「神は、まだいない。だがいずれ現れる」と言っている。カーツワイルの言う「神」とは、おそらく「シンギュラリティー」を実現する「AI」(人工知能)のことであろう。

 しかし著者は「神は、もう現れているが、それに気がつく人と、気ずかない人がいるだけである」と主張する立場である。もし神が現れているならば、地球そのものを救う神であろう。その神の名を「エル・カンターレ」というのである。

 著者は、この「地球神エル・カンターレ」の教えによってこそ、人類は「シンギュラリティー」を乗り超えて、想像を絶するほどに高度な文明を創り上げていくことになるだろうと信ずる者の一人である。 完 

 

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